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金属くず

金属くずとは?

鉄鋼や非鉄金属の研磨くず、切削くずなどの製造工程や加工工程から排出されるくず及び建築廃材から排出される金属部分などをいいます。

金属くずの具体例

  • 研磨粉類

  • ショット粉

  • スチールコード

  • 鉄骨・鉄筋くず

  • 基盤 など

金属屑 産業廃棄物

金属くずの主なリサイクル方法

<概況>

発生した量の92%が再生利用され、最終処分された割合は5%と、その大部分がリサイクルされています。(2007年度 環境省)このリサイクル率の多さは、再生利用にあたり品質劣化しないものが多いためです。金属くずのリサイクルの方法として、鉄などの精錬や、廃棄物から金属を回収する金属回収などがあります。

 

<主なリサイクル用途・方法>

  • 精錬
    不純物が多い金属から純度の高い金属を取り出すこと。鉄、アルミニウム、銅などの金属は何度も精錬可能なので、一定の資源で継続的に再生利用されています。例として、日本で1年のうちに生産されている鉄:約1億トンのうち、そのおよそ3割が鉄スクラップを再精錬して生産されたものです。
    また、ボーキサイトからアルミニウムを精錬するにあたっては非常に大きな電力が必要ですが、アルミニウムくずから再精錬する場合では格段に少ない電力で精錬可能なので、エネルギーと資源の両方の節約の意味では非常に有意義といえます。

  • 金属回収、レアメタル回収
    廃棄物の中から、再精錬可能な鉄や銅などの金属、金や銀などの貴金属を取り出すことを指します。再精錬も広義の金属回収に含まれます。
    わかり易い例として、パソコンなどのOA機器に搭載されているプリント基板などから、金や銀などの貴金属・パラジウムなどのレアメタルなどを回収することが挙げられます。
    廃棄物から金を回収する場合は、濃塩酸と濃硝酸を3:1で混合した王水を利用して溶かし、還元して取り出すことができます。ただし、この方法では使用した強酸性の排水処理が必要となります。

 

<その他の処理方法>
再生が困難な状態のものは、最終処分場で埋め立てられることもあります。

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